お風呂火災

お風呂火災

いや心配するところソコじゃねえんだわあああ!!!
もちろん無事で何よりです! 確かに何よりですけども!

でも、火災は本当に大変なんですよ。ご入居の皆さまにとっても。

お部屋が火事で燃えてしまったらどうなるか。
ご入居の皆さま=賃借人とすると、皆さまは賃貸借契約の中で「原状回復義務」という義務を負ってらっしゃいます。
よくお引越しのトラブルなどで出てくる言葉ですが、ものすごく雑に噛み砕くと、

「入居中に壊したり汚したりした場所を、きれいに直して部屋を返す義務」

となります。
要は、借りる前に機能していたものをもとに戻して返してね、ということです。

では、火災でお部屋が燃えてしまったら?

その場合も当然に、原状回復義務の履行を求められます。
自身で契約していない他のお部屋まできれいにする必要はありませんが、
仮に建物ぜんぶ燃えてしまったとしても、自分の借りたお部屋については元の状態にして戻さなければならない…、
現実的には、戻すために必要な数百万・数千万円という費用を請求されることになるのです。

だから、「保険の加入」が「入居の条件」なのです。

皆さんがご加入いただくのは「借家人賠償責任保険」という保険です。
借家人…、お部屋を借りている皆さんが”賠償責任(与えた損害を支払う責任)”を追ってしまったときのための保険です。
間違っても、

「火事で燃えても、大家さんの火災保険で建てなおすんだから大丈夫でしょ」

なんて思わないでくださいね。
大家さんの火災保険からお金が出るのは事実ですが、
そのお金を出した保険会社が、原状回復義務を負う皆さんに、かかった費用を請求する場合があります。

借家人賠償責任保険に加入していれば、保険で対応できます。
「保険、高いから解約しちゃおっと♪」とかすると、実費で何百万円も支払うことになります。

今回の件、まずはご入居者様がご無事で何よりですが、併せて「保険ちゃんと契約更新してたっけ?」もご確認いただけると幸いです。
そして皆さま! 火の取り扱いには十分にお気を付けくださいね!!